御中道 最後の挑戦!⑥ (吉田口ルート下山道~富士スバルライン五合目)

遂に!富士山の中腹を一周する長かった御中道の戦いに終りが見えてきました。
私と伝助は、須走口ルートの本六合目からバイパス(御中道)を経て、吉田口ルートの下山道に乗りました。
まだ距離はありますが、あとは綺麗に整備された下山道を、富士スバルライン五合目へ向かって行くだけです。
最後のルートです。

もはや、あまり説明は要らないと思いますが、後は青いラインをゴールに向かって下るのみとなりました。

さ~行こう!ラストランだ!ヾU*^ェ^*Uゝ

まずは砂防トンネル、伝助は中へ入りたくて仕方が無いようですヽU*´д`*Uノ

どっちを通っても同じですがw伝助は中を通るのが良いようです(笑)

歩き易い緩い下りが続きます。

そして二つ目の砂防トンネルはσU*´д`*U?

やっぱり中が良いようです(笑)

来る時には進路を誤ってちょっとコースを外れてショートカットしてしまいましたがw

下りは迷いようがありません^^

ちょっと離れて3つ目の砂防トンネルです。

ん?今度はどっちを行くのでしょうか?

短かったからか?外から行きましたヽU*´д`*Uノ

ドッ!ドッ!ドッ!ドッ!

テケ テケ テケ テケ テケ テケ テケ テケ

スン♪スン♪スン♪と快調に下って行きますヾU*^ェ^*Uゝ

前回と前々回があまりにも過酷で酷かったのでw今回も途中でどんな波乱が待ち受けているかと思いましたが、

出だしでちょっと道を誤った位で済んだので、ここまで下りてきて本当にホッとしました。

まだ水もあるし、日も高く時間余裕も十分にありますヾU*^ェ^*Uゝ

最後くらいこうじゃないとな^^;毎回死に掛けていては何時か本当に死んでしまうヽU*´д`*Uノ

さ~パーッ!と開けてきましたよヾU*・ェ・*Uゝ

PM14:04 六合目 安全指導センター 通過

吉田口ルート下山道へ乗ってから35分、六合目の安全指導センターを通過しました。
綺麗に慣らされた道を緩やかに下るだけなので早い早い!^^

伝助には、ここで最後の肉球のチェックと最後の靴の履き替えです。

お水を飲んで、石畳の道を下ります。

そして最後の砂防トンネル。

今回は、水が足りているので、氷柱のお世話になる事はありませんでした^^;

この写真、何故か今日一番好きな写真です。下るほどに目頭が熱くなってきました。

2年前、私と伝助は御中道一周を目指して、富士スバルライン五合目から大沢崩れを渡り富士宮を目指しました。

最大の難関は「大沢崩れ」越えだと勝手に思い込み、その後の難関を知らずに沢越えに悪戦苦闘。

結果、粉雪の舞う氷点下の真っ暗な山中で、岩の隙間に入り込み氷柱を齧って一夜を明かしました。

富士山を3回以上登る事よりも難行だと、云われていた御中道だとは知ってはいたのですが、

それでも所詮は横歩きの延長みたいなものだと、タカを括っていた部分は多少なりとあったのです。

冷静に考えれば、富士山頂を五合目から登って下りても、距離的には精々6キロ前後なのです。

幾らゴム靴を履かせても、肉球を保護して安全に犬を歩かさせれる距離はギリギリその程度なのです。

富士山の中腹を一周する御中道の距離は23~24キロと言われています。

浸食が進み、嘗ての道は削られ、沢越えをする為に上へ下へ迂回しなくてはならない現在ではもっとでしょうか?

例え、途中で一泊したとしても、私と伝助が通しで一周する事は、実力的にも不可能だったのです。

人間様の丈夫な登山靴でさえ、半周すればボロボロになるほどの尖ったガラス質の溶岩石です。

伝助の肉球が擦り剥けて痛々しくなった事もあり、それでも歩いて来たのですからコヤツは大したものです。

お!厳重に閉ざされた入り口に着きましたよ^^

忍び込んだ時のように、密かにコッソリとっても可愛くチョロッと崖を下ります(笑)

はい!ここを降りてきました^^;

ゲッ!降りてきた所を見付かってしまった∑⊂*゜д゜*⊃!!
なんでも、バリケードをもっと強化できないか!?みたいな話をしていました。
幾ら塞いでも設置できる場所は限られるし、入るところは幾らでもあるから無理だ~みたいな^^;すみません;;

その横を、さも何事も無かったかのように「フフフン♪」と通り過ぎる飼い主と伝助w

広い通りへ出ると観光客が往来し、紅葉を楽しんでいました。

最後の休憩と水分補給をとります。深夜に起床してそれからずっと起きていた伝助も流石に眠くなったようです。

さ~ゴールはもう直ぐだ!U*`д´*Uノ”ぉぅ!

ここから富士山頂を目指した事もありました。御中道の下見にも通った事もあります。

真っ暗になって外人さんに水を分けてもらった事もあります。御殿場ルートでは砂嵐に飲み込まれたり、
須走ルートでは標高3000M近くで雨に打たれ、深い霧の中手探りで下山した事もありました。

富士スバルライン五合目の建屋が見えてきましたよ!

富士山頂を制した犬は数大けれど、

富士山の中腹、御中道を一周した犬はおるまい!

きっと伝助が日本初です!

もちろん自らそんなところを歩く犬は居ないだろうし、そんな事をして死に掛けてる飼い主も私だけでしょう。

これからは高すぎたハードルをググンと下げて、景色を楽しんだりするのんびりな冒険をしよう。

PM14:54 富士スバルライン五合目 小御嶽神社 到着

吉田口ルート下山道の分岐から1時間25分、須走口ルートの本六合目から2時間21分、ゴールです!!
そうだよな~普通に難所も無く、整備された道も長かったので、距離はあっても結果的に歩くのは早いよな~^^
明るい内に、安全に、水も最後まで残っていて、終わってみれば最後は予想より遥かに良い結果で下山できました。
そっか~こっちのルートは大沢崩れへ行くよりも早いルートだったんだな^^;良かった良かった^^

スタートから丸2年、3シーズン目の御中道制覇です!2年ぶりにお参りをして、登山の無事とその報告をしました。

願いが一つ叶うらしいので、疲れ果てて意識も朦朧としたなか、ポッと浮かんできた事をお願いしました。
「どんなに拒んでも命には限りがありますが、血管肉腫で戦っている岐阜のララちゃんの犬生が、
長く元気に穏やかでより良いものでありますように!」と、お願いしました!
日本一高く大きい富士山の神様です!その中腹を日本で始めて一周した犬の伝助と飼い主の願いです!
きっとご利益があるに違いありません!ヾU*^ェ^*Uゝ (伝助が何をお願いしたかは解りませんw)

駐車場から雲一つ無い富士山を眺めます。最高の結果に最高の富士山の景色ですヾU*^ェ^*Uゝ
今も眼を閉じると、2年前、これから起こる幾つもの困難を、何も知らずに意気揚々と此処をスタートして、
薄暗い中、やっと日の登り始めた富士山を、大沢崩れを目指して歩いて行った私と伝助の後姿が見えるようです。
長い記事にお付き合い下さりまして有難う御座いましたヾU*・ェ・*Uゝ 御中道編 おしまい ヾU*^ェ^*Uゝ
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この記事へのコメント
一言では片付けられないけどね
尾白川を降っていくあの道でヒーヒー言ってる私なので、いぬまるさんと伝ちゃんのこの富士山冒険は、凄すぎるとしか言いようがないのです
まだまだチャレンジもできるのでしょうが危ない目にもあってほしくないです
伝ちゃんにも物足りないかもしれないけど
軽ーいハイキングをのんびりゆっくり楽しんでください
ひとつだけお願い事が叶う日本一高い富士山の神様にララちゃんのことお願いしてくださったいぬまるさん、優しいお気持ちにうるっとなりました
絶対ご利益ありますとも!
ところでバリケード🚧無視したこと行く時にバレなくて良かったね
毎回拝見していますが 富士山での冒険は緊張してしまいます(笑)
今回もすんなり・・・とは やはり行きませんでしたが(笑) 大きなトラブルもなく冒険出来たようで安心しました。
伝助&いるまるさん、壮大な記録にチャレンジして見事に達成しました!
素晴らしいし、伝助との最高の思い出になりましたね^^
伝助が誇らしいです!
お客さんも、柴犬の相棒と中山道を分けながら4年かけて歩いた方がいらっしゃいましたが、何かを一緒にチャレンジできるって幸せと感謝ですね~。
富士スバルライン五合目は
新型コロナの影響で、車両規制があり、
例年なら駐車場は満車でバスが沢山止まっていて
中国人やら外国人で溢れて神社に近付くことすら難しいのですが、
こんな人もまばらな五合目は初めてでした^^;
堂内は写真は撮れないのですが犬も入れるので伝助と一緒にお参りしてきました。
色んな事があった富士山、もう二度と御中道へは行くことはないでしょうが、
一生の思い出ですヾU*・ェ・*Uゝ
本当ですね、2年前のテント作戦で終わって、
もう一度富士山頂へ行って引退かな?なんて考えていましたが、
まさ丸二年!3シーズンも使うとは思いませんでした。
もちろんこれからも富士山には定期的に行きますが
これまで色んなところを歩いてきた分、
良い所もたくさん知っているので、無理のない範囲で挑戦ではなく楽しむ登山をしたいと思います。
そうそう、お中道へ初めて行った時にはまだ諏訪に住んでいて、
山中で一夜を過ごし危うく死にかけた話しをしていましたよね^^;
早いものです。あれから丸二年も経っているのですから、
コロナ渦の規制でどうなっているのかは、
実際のところ行ってみるまで解らなかったので、
本当に一発勝負で忍び込みました^^;
もうこれ以上の冒険は無いでしょうし、
私も限界なので命のあるうちに止めておきます(笑)
そうですね、形は違えど愛犬と何か目標をもって、
それを一緒に楽しみながらチャレンジして、
良い思い出を作るって幸せですよね!
愛犬と一緒に色々な所へ行く私だけど、犬まるさん・伝ちゃんのような冒険はしたくても出来ないし記事を読んではワクワク、ドキドキ、ハラハラのしっぱなし。
2年前の死にかけた?記事は「もぅ、冒険は止めてぇ~」と母親みたいな気持ちにもなりました。遭難するかも、って切迫した状態だったのに、大好きなパパの傍で腹テンで眠ってる伝ちゃんの姿が愛おしくて涙が出たのはシッカリ記憶してます。
これからも逞しい伝ちゃんと共に、安全に楽しい冒険を楽しまれてください(^^♪
ご心配いただきまして有難う御座います。
今回は珍しく順調に行きましたヾU*・ェ・*Uゝ
2年前、あれほどの怖い思いを経験したので、
以前よりもより時間に備えに慎重になりました。
あのヘソ天は今思い出しても笑ってしまいます。
これからも富士山へは行きますが、
こんな大きな事をしなくても、富士山には良い所が沢山あるので、
普通に山登りを景色を楽しめる登山をしたいと思います。
伝ちゃんもいぬまるさんも頑張りましたね~!!
これからは無理をなさらず
ごく普通の山歩き&ワンコ散歩の日々を (笑) (^^)
ありがとうございますヾU*^ェ^*Uゝやっと終わりました。
新型コロナ規制による閉鎖で、しばらく富士山自体登れず。
規制緩和でなんとかスバルラインだけ開通されましたが、
正直行ってみるまで入れるのかどうかも分かりませんでした。
今年ダメだったら来年と決めて、とりあえず行ってみて、なんとかは入れたので良かったです。
これで伝助とやろう思っていた富士登山は全て制覇しました。
今後はのんびり楽しむ登山やハイキングをしていきます。
今月、メグは伝助より1ヶ月早く9歳を迎えます。これからもお互い元気に歳を重ねて欲しいです。来年は一緒にトレッキングできるといいですね。
ありがとうございますヾU*^ェ^*Uゝ
コロナ渦の中、規制もあり正直行ってみるまでどうなるか分かりませんでした。
スバルラインが7時開通で、
まだ人の少ないうちなら目立たず侵入できるかと勝負をかけました^^;
晴天の休日の、何時もなら多くの登山者で一番賑わう登山道が、
誰も居ない貸し切り状態で登れたのはある意味ラッキーでした。
9歳か~早いですね、
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- ひろ - 2020年11月02日 22:11:49
ララのために小御嶽神社の神様へお願いことをして下さってありがとうございます!
一つしか叶えられないのに、すごく嬉しかったです。
ララにも、ちゃんと伝えておきますね。
富士山の中腹、御中道を一周した伝ちゃんといぬまるさん、お疲れさまでした!
ホント、凄いです!富士山登山、ハプニングなどの困難もあったけど沢山の思い出が作れましたね。私も思いましたが、伝ちゃんならまだ体力ありそうだし、またチャレンジできそうな気もしますけどね。