御中道 最後の挑戦!⑤ (須走口ルート本六合目~吉田口ルート下山道)

去年は、富士宮口五合目から宝永山を経由し、不浄流しといわれる3本の巨大な沢越えに苦戦してしまい、
それでもなんとか此処まで来ましたが、先の読めない時間的な不安から、ここで断念して下山してしまいました。
一年経って私と伝助は、そこから更に足跡を繋げて、富士山の中腹「御中道」を一周するべく戻ってきました。
ここからのルートです。

今居るのが須走口ルートの下山道、砂走りと言って登山者さんが砂煙を上げて駆け下って行く有名な所です。
ここから須走口ルートの本六合目の山小屋を経由して、若干下り気味に横歩きに進みながら、
スタートでもありゴールの富士スバルライン五合目を目指しますヾU*・ェ・*Uゝ

さ~去年の続きを始めようかU*`д´*Uノ”ぉぅ!

まずは砂走りを横切って、登りルートの本六合目の山小屋を目指します。

来る時には太陽の光を真正面に受けながら登って来ましたが、今度は逆ですw背中に受けて進みます。

風は物凄く冷たいですが、直射日光はジリジリと熱いので、伝助は日陰で私の追い付くのを待っています^^;

恐らく二度と御中道へ来る事はないでしょうから、見た人が一緒に歩いた気になれるくらい写真を残しておこうな!

とにかく情報が少なすぎますヽU*´д`*Uノ

それから富士山の浸食が進む度に、嘗ては歩けた所も今では崖になっていて通れなかったり、

その都度、御中道も上へ下へと移動しているらしいのですが、

またその嘗ては通っていたであろう痕跡に惑わされたりもします。

薄っすらと人が歩いた痕跡なんて、富士山ではアッという間に風化してしまいますし、

少しでも暗くなれば、例えライトがあっても追う事は出来ませんヽU*´д`*Uノ

はやり御中道は経験者の先導の下、複数人で手を取り合って助け合って進んでいくのが妥当だと思います。

とは言っても、地図を眺めている段階では解らないんですよね^^;

道を知る事と、歩く事は違いますから、皆さんは気を付けて下さいね! (て、誰も行かないかw)

さ~山小屋が見えてきましたよ^^

この岩と砂ばかりの広大な富士山で、建造物があって開けていると、ほんとホッとします。
PM12:20 須走口 本六合目 瀬戸 標高2700M 到着

砂走りから15分、須走口ルート本六合目の山小屋へきましたヾU*^ェ^*Uゝ
あとはここから、緩やかに下るようにゴールの富士スバルライン五合目を目指すだけとなりました。
丁度お昼の時間なので、伝助にはお待ちかねのオヤツタ~~イムです♪

昨夜は深夜2時起床で、3時頃ご飯を食べたのを最後に、これまでずっと起きていたのでお腹も空いているでしょう。

美味しそうにモリモリ食べています!しかし・・・大事な物を忘れていました。。。パパのご飯;;ありませんw
でも水があるからいいや!w今日は6本持ってきた550mlのペットボトルも、まだ3本残っています^^

少し休憩したあと、伝助の足の肉球のチェックとゴム靴を新しい物に履き替えさせて、
PM12:33 富士スバルライン五合目へ向かってスタート!

山小屋の裏手から、いよいよ最後の御中道一周へ向かってスタートです!須走口本六合目を後にします。

今までは、先の見えない経験した事の無い未知の道に、不安だらけの登山の繰り返しでしたが、

今日は「行って来い作戦」のお陰で、帰りの道順もしっかり解っていて、尚且つ水も十分あるので安心です。

日は高いし、時間にも余裕を感じられるので、
こんなに安堵の気持ちで下山できる富士登山は始めてではないでしょうか?^^;

倒れた鳥居を通ります。これは本来ここを潜るように立てられているのでしょうかね?

そして森へ入って行きます。


木のトンネルを潜ります。

そしてこの先の岩の沢を3つ渡ると、広大な「滝沢」の向こうに吉田口下山ルートが見えるはずだ^^

来る時には若干登りで疲れましたが、帰りは緩い下りなのでパパには非常に楽で助かります。

それでも伝助の方が圧倒的に速いわけですがw私が追い付くまでこうやって日陰で待っています^^

大地に根の張った森の中は、足元もしっかりしていて歩き易い♪

目印のリボンも要所要所に等間隔に付いていて解り易い、

それでもやっぱり暗くなったら歩けなんだろうな^^;






積雪に押し倒されて、木が斜めに低く生えている森の中へ入ってきました。

1つ目の石の沢

本六合目から15分ほどで1つ目の石の沢を越えました。

順調♪順調♪

あんなに大変だった御中道。来た事のある道を戻る事は容易い、もう一度行ったら次はもっと楽になるかな?

いえいえ、行きませんけどね^^; 私は実力ではなく運だけで生還出来たという事を良く解っていますから^^;

2つ目の沢 (ツル沢)

1つ目の岩の沢を登って直ぐ2つ目の石の沢、ウォータースライダーのようなツルツルのツル沢を越えます。

これ面白いよなwこの上を水が流れているところを見てみたい^^;



沢を越えて上がったところで、遠く向こうに吉田口下山ルートが見えました。

近そうに見えて遠いのですが、見えているだけでも安堵感があります。

足元にも薄っすらと人の通った後が解るようになり、伝助の歩くペースも上がります。


3つ目の岩の沢

ツル沢から少し間をあけて3つ目の岩の沢を越えます。


滝沢

3つ目の岩の沢を越えると、これが境界線だったかのように、広大な土砂崩れのような「滝沢」が現れます。

大粒の溶岩石の砂の斜面ですから、一歩一歩がズリズリと持っていかれ不安定になります。

パパはここで躓いて踏ん張りが利かずに、この日始めて前のめりにツノメッテデッ転びます(笑)

伝助は呆れ顔w転んだ事で靴の中に砂が沢山入ってしまったのでwここで一旦靴を履きなおします^^;
伝助が見ている景色♪
そういえば今日は歩く事に必死で動画を全然撮ってなかったな^^;ここで麓を見下ろす伝助の景色。
恐らく、今後二度と此処へ来る事はないだろうから、良く見ておくんだぞ^^

靴を履きなおして再び歩き出します。

とにかくこの「滝沢」だか土砂崩れだかわからんが長い!ヽU*´д`*Uノ




あと少し頑張れば、この蟻地獄の様な沢から抜け出せるんだー!!

あとちょっと

もうすこし

を繰り返し

PM13:29 吉田口ルート下山道 到着

須走口ルートの本六合目の山小屋から約1時間、その間を繋ぐバイパス(御中道)を通って、
富士スバルライン五合目へ通じる。吉田口ルート下山道へ到着しましたヾU*^ェ^*Uゝ
まだまだ距離はありますが、ここから先は整備された登山道を下っていけば良いので気が楽です^^
- つづく -
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この記事へのコメント
弱い飼い主と一匹の犬にはとてつもなく長く険しい道のりでした。
長い長い戦いが無事に終わってホッとしております。
近所の散歩は、シッコとウンコをすると直ぐに帰りたがるくせにw
同じ歩くでも富士山へ来ると目を輝かせて嬉しそうに駆け上がるんですから
犬もしっかりと景色や展望を楽しんでいるのだと思います^^
ほんと、富士山なんて遠くから見るだけで、中腹の細かなところなんて見る機会がありませんから、
これまでお中道だけで画像が3000枚近くあるので、そのうちスライド動画でも作ろうと考えています^^
あれね^^;飼い主は死にそうで、歯をガチガチさせて凍えていたのに
その横でヘソ天で寝てるんですから・・・笑っちゃいますよね^^;
あの写真を撮れなかったのがちょっと残念です;;
まぁ~生きる事に必死で写真どころではありませんでしたけど。。。
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- Nao - 2020年11月01日 19:58:19
とても寂しいですよ~・・・
伝ちゃん全然余裕で楽しんでいるように見えますし
タッタカ走ってここら辺で待つか、って本当に伝ちゃんは
つくづくお利口さんですね!
あの色んな所から見えるおおーきな富士山をぐるっと周るなんて
想像して分かっているようだけどもっともっと大変なんだろうなと思います
私は決して実際には見ることの無い景色なので
興味深く拝見しております(笑)
あの遭難は未だに思い出します
寒かったりするとなおさら
あの時も伝ちゃんは大物でしたね(笑)