命を繋いで・・・
余命1・2週間といわれて、最初の朝がきました。

私はルークの介護の為に、居間に布団を敷いて、
ルークは私の頭の上で、ママが買ってくれたベッドの中で、
昨晩寝ていた時と、同じ状態で寝ていました。
今日は、仕事へ行く途中、ルークを朝8時にジェナー動物病院へ預ける事になっていました。
11月1日(月) AM6:40頃
何時もよりも少し早めに起床して、まずリオの散歩を済ませます。
重い病気を背負ってしまったルークと、元気一杯のリオを一緒に歩かせる事は、
ルークにとって無理に引っ張られるので、負担になると思ったからです。
朝食はルークはいつもの量の9分目くらいを食べました。
食事を手作りに変えてから、ルークが餌を残すというのは初めての事でした。

私がルークに「ほら、もうちょっとだぞ、頑張って食べなさい」というと
ルークは、一度戻って器を覗きましたが、やはりそれ以上は食べませんでした。
我が家はマンションの2階なのですが、階段で14段あり、
なるべくそういった段差は避けてあげようと思い、
支度を済ませ、ルークを抱きかかえて降ろし、車に乗せて公園まで連れて行きました。
家からいつものお散歩コースの公園まで、坂道があるからです。

天気は相変らずぐずついていました。
ルークはいつものように、尿も便も自分でちゃんとしていました。

便をする時に、ちょっといつもよりも位置が低く感じられましたが、
内臓にはまだ癌が広がっていないので、
便は健康そのもので、特に異常は見られませんでした。

小雨が幸いして、人が一人もいなかったので、
リードを外してあげて、少し自由に歩かせてあげました。
ここはグラウンドのある小さな公園で、平坦なのでルークはスン♪スン♪スン♪と
自分のペースで公園を一周してきました。

AM:8:00
公園からそのまま車に乗せて、ジェナー動物病院へ治療の為にやってきました。
今日はこのまま預けて、止血の為にオンコビンやステロイドなどの抗がん剤の注射をうって
様子を見るという事でした。
私は「ルークをお願いします。」と言って、仕事に向かいました。
お迎えは仕事帰りの18時ということになりました。

MP17:30頃
ジェナー動物病院から電話が入り、薬を安定させる為に、
点滴をしたいということで、お迎えの時間は20時に変更になりました。
今日の私は一日中、ルークの事を思い浮かべるたびに、目頭が熱くなり
堪え切れない涙がポロポロ落ちるばかりでした。
私は一度真っ直ぐに帰宅して、リオのお散歩とご飯を済ませました。
それからまだ時間があったので、ルークにとって少しでも居心地が良い環境にしてようにしてあげようと、
今自分がルークにしてやれる事は全部やってやろうと思いました。
それは、後ででは無く、気がついたら今です!!ルークには残された明日が僅かなのだから、
私は掃除機をだしてきて部屋の掃除と床の雑巾がけをしました。
MP20:00頃
ルークを迎えにジェナー動物病院へやってきました。
そして、今後の治療の話を先生と話し合って詰めていきました。
昨日の注射だけでは、やはりルークの出血は収まらず
今日の治療の成果を、また明日火曜日、今度は夜の19時30分に来院して
もう一度ステロイドを注射して、血小板などの確認することとなりました。
そして翌日の3日、水曜日の祭日には、早朝にルークとリオを連れてきて
状態が安定したところで、いつでも輸血できるように二匹を待機させるということでした。
出血が収まり、輸血をして、貧血が回復したところで、
今度は、胸から心臓へ向けて穴を開け、心臓を圧迫している溜まった血を抜き
状態を楽にしてあげるというものでした。
もはや、自力では血小板を使い果たして止血できなくなってしまったルークの命を、
ステロイドとオンコビンが僅かながら繋いでいきます。
そして、救いようの無い命を、水曜日にはリオの血で一分一秒を繋ぎとめます。
見た目はこんなに変わりないのに・・・
MP21:10
点滴が終り、またいつものように、ヘラヘラしながら現れたルークを車に乗せて家へ向かいました。
帰り際に先生は、点滴で使った針をそのまま静脈に刺しておいて、
イザって時に、そこから活力を入れられるようにしておきたいとの申し出がありましたが、
そうするとまた、ルークは首にカラーを付けていなくてならなくなる為、それは抜いてもらう事にしました。
帰りの車で、ママへ現状の報告の電話をしました。出血が止まらないと・・・
すると、今日はルークの為に、ルークの大好物を沢山持参して
お見舞いに来てくれるそうで、その準備をしているとの事でした。
東高根森林公園へトイレの為に連れてきました。
また人が居なかったので、リードを放してやると、ルークはフラフラと歩き出し
オシッコと便を済ませてヒョコヒョコと歩き出しました。

マンションへ着くと、ルークは階段の前で立ち止まりました。
自力で登るのは体に負担が掛かると思い、私はルークを抱えて階段を登りました。
帰宅してママのお見舞いを待つルーク。
ぬいぐるみが大好きなルークは、移動する度に咥えて持ち歩きますw
最近のお気に入りは、この小さいクマとアザラシ?の大きいぬいぐるみです。

22:00頃
ママがやってきました。
お見舞いのオヤツや8時間掛けて作ったという自家製の豚肉の燻製や
ルークの血肉になるようにと、お肉を沢山買い込んでw

さっきまで沈んでいたかのようなルークが!嘘のように飛び跳ねて喜びます!!
もうシッポフリフリでw
さっそくママの自家製の燻製をもらいます。よっぽど美味しかったのか!?
ルークは鼻でクンクン追いかけて欲しいだけドンドン食べてきますヾU*・ェ・*Uゝ
私とママは「もう太るも痩せるも関係ないんだから!!
食べちゃえ!!食べちゃえ!!」と言ってルークに与えますw
その間にママが茹でてくれた牛肉を、またルークは沢山もらって食べました。
そして、水曜日には輸血の為にリオも血が抜かれてしまうので、
リオにも頑張ってもらわなくちゃ!!リオも沢山もらいましたヾU*・ェ・*Uゝ
考えてみれば、ルークに家族と呼べるものは私とママとリオしか居ませんでした。
いつもちょっと温もりだけもらって、あとはヒョウヒョウしているルークなのですが、
今日は不思議とママにべったりでした。
沢山甘えて、沢山撫でてもらって、たまにパパの方へちらりと視線を投げて^^
そして、普段ではありえないくらいの美味しいお肉を沢山食べましたヾU*^∞^*Uゝプクッ

そして、記念の写真も沢山撮りました。
そういや~ルークと一緒に写ってる写真なんてほとんど撮った事が無かったからなw

久しぶりの家族で過ごすひと時に、ルークはとってもご機嫌な様子でした。ヾU*^ェ^*Uゝ
そして、明日の分もあさっての分も沢山のお肉を茹でてもらいました。
ママを見送ったあと、ルークはママに買ってもらったベッドへ入り静かに眠りに着きました。
これからのルークの戦いに、リオも協力して、みんなで頑張っていかねばなりません!!
私は居間に敷いた布団から、ルークの手を握り、
やはり疲れからか、直ぐに眠りに着く事ができました。
この記事へのコメント
コメントありがとうございますヾU*・ェ・*Uゝ
犬の血管肉腫の検索で私のブログにたどり着かれる方は毎日おられます。
実はこの件の1年前ほどからブログの更新をやめていたんです。
そして、過去の思い出に浸りながら読み返しているうちに、
何かを残そうと思ったんです。
これらの記録は全てルークの生きた証なんだ!!と、
だから、書いている間は、まだ側でうろついているような気になって、
泣きながら書いたものでした。
その時の事、思った事、決して大げさにもせず、ありのままを残しました。
ルークに会いに来てくださって、本当に有難う御座いましたヾU*^ェ^*Uゝ
トラックバック
URL :
- 101匹ワン - 2013年01月17日 14:33:30