
10月末、カレンダーを見て私はゾッとした。。。
30 1 2 3 と、10月から11月へ続く曜日・・・去年と全く同じである。
10月30日は日曜で、病院で血管肉腫・余命1~2週間です。と宣告された日であり、
11月1日は平日で、朝から病院で止血の為の注射を討って、私は夕方ルークを病院へ迎えに行った。
夜、お見舞いに駆けつけてくれたママにベッタリ甘え、手作りのジャーキーを沢山食べた。
11月2日も平日で、朝から軽めの散歩を2度済ませ、自分の足でスンスンと歩いていた。
食欲もあり、用も自分でしっかり済ませていたので、私はルークはまだまだ大丈夫だと嬉しくなった。
朝から大好物のお肉を山盛りぺロッと平らげた。パパの手作り野菜スープもしっかり食べた。
二度目の散歩は負担が掛かると思い、ルークの大好きな車で公園まで乗せていった。
帰宅したら夕方から一所に病院へ行って、止血の効果を検査に行くはずであった。
しかし、18時・・・ルークは既に息絶えていた。。。
11月3日は祭日で、週末を待たずにルークは火葬となった。。。
「じゃ~僕いくから~ヾU*^ェ^*Uゝ」・・まるで、死期を悟って段取りまで自分で決めていたかのように・・・

本当は2日の夜の検査で止血が上手くいっていたら、明けた3日の祭日は、朝からリオと一所に病院へ行って、
リオの血で輸血をして、血圧が上がったのを確認後、胸に溜まった血を抜いて楽にして上げる予定であった。
その後、状態の安定を見て、脾臓の切除 それから肺がんを抑えるという流れであった・・・
しかし、それらは全て、延命の為の処置である。。。
主人の居ぬ間に旅立つと、部屋が荒れると聞いた事がありましたが、
ルークは最後まで手の掛からない良い子でした。
汚れた物はマット一枚である。。。後は糞も、シッポを丸めて綺麗に旅立って逝きました。
一人で苦しかったろうに・・・何処も汚さず・・・トイレも最後まで我慢して・・・
こんなにも綺麗に死ねるものなのかと・・・私はルークを抱きしめて深く涙しました。
不思議な話し余命宣告を受けた日、
点滴から私の元へ戻ってきたルークは毛艶も良く、見た目は何時もと変わらぬ元気なルークでした。
私は先生に「どうせ死ぬなら家で死なせてやりたい!」と泣きながらに訴えていた。
「死ぬ」という言葉に反応して、ルークの耳がピクッと動いた。
そしてルークは、首を傾げて不思議そうに泣いている私を見つめていた。
私は、ルーク・・・言葉が解るのか!?と思ってドキッとした。
旅立ちの日、
朝からカラスの鳴き声に起こされた。こんな事は初めてであった。
重い病を背負ってしまったルークと、元気なリオを一所に歩かせるのは負担になると思い、
私はルークだけ先に散歩へ連れて行った。
自分だけ連れ出されたのが嬉しかったのか、ルークは私の顔を下からニコニコして見つめながら、
時折小走りも交えて元気に歩いていた。
2度目の散歩もリオと一所に車で公園まで行って済ませた。
帰りは自分でスタスタと車へ戻って行った。
「ルーク、今日も帰ったらまた病院だからな」と撫でながら言うと、
ルークは布団の上でそのままそっと目を閉じて、スースーと息をしながら眠りに付いた。
出掛けると解っている主人を前に、ルークが目を閉じて眠りに付くなんて事は、これが始めてであった。

その日の夕方、
私は、ルークに家でトイレをする事を教えていなかったので、
台所やベランダを開放して広いトイレを作ってやろうと考え、
ルークのトイレに丁度良さそうな木を植木屋で買っていた。
植木を車に乗せて最後の仕事に向う16時30分、私は不思議な感覚に包まれました。
なにかこう~胸の中に入ってきて、体がボ~とフワ~となって、
肩の力が抜けるような、全ての悩みから開放されたような・・・もう急がなくて良いのだと・・・
なにか、そんな時間が確かにあって、18時帰宅、ルークは旅立っていた。。。
ワーワー泣き喚いて抱きしめたルークは、まだ温かかった。。。
きっとあの時、ルークは旅立ったのだろう。。。
弱い飼い主に、自分の見送りは出来ないと、ルークは知っていたのかもしれません、

あまりにも突然に・・・
階段を落ちるボールのようにルークを失ってしまった私は、気持ちの整理が付くことはありませんでした。
悔しくて悔しくて悲しくて悲しくて・・・真実を求めて、血管肉腫という病気を調べまくりました。
ただそれは、調べれば解る事ですし、ここに書きたてる事は、
他の飼い主さんの不安を煽る事にしかなりませんので、辞めておきます。
この犬種の持っている持病をしっかりと把握して、ちゃんと向き合って行ければ、避けられないとしても、
発症を遅らせる事は可能です。
何歳で去勢すると、避けられる病気、確立の上がる病気とか、予想出来る症状等、ちゃんと書いてあります。
私は、自分は関係ない、そんなことは万に一つの話だと、勝手に思い込んで、向き合っていなかったのです。
そして、あとから大変だ~大変だ~と、大騒ぎしただけなのです。
知識があったら、医者にもちゃんと意見をして確認が出来たはずですし・・・
アホ話し12月吉日、
まだルークが側でうろついている感の残る日々を過ごしていました。。。
そして、何か気配を感じて、パッと台所の方に目をやると・・・何故かシッポが一瞬見えたような気がしたw
私がそのシッポを見間違えるはずがありません!(笑)
あのシッポの根元のカール・・・ルーク!ルークに違いない!!
あいつ・・・自分が死んじゃった事・・・解ってないんじゃないのかな・・・
それでまだこの辺をうろついてるんだヽU*´д`*Uノ などと思う。。。(笑)
明けて2月吉日、
まだまだルーク~~ルーク~~~うううう。。。となる日が続いていましたw
あれから一度も夢にも何も出てこないルーク・・・
お前、せめて夢にくらい出て来いよなぁ~なんて思っていたある日。
ルークが夢に現れた!!
私は、驚きと!!感動と!!嬉しさと!!で、胸がドッキンドッキン!!
一杯になってパニックになりました∑⊂*゜д゜*⊃!!
私があんまり驚いたもので・・・・ルークは直ぐに消えてしまいました。・゜・U*ノд`AU・゜・。(笑)
7月末日、
流石に時間が随分と気持ちの整理をさせてくれました。
そんなある日、来月はもうお盆か~などと考え、
仕事で疲れて帰って、エアコンの下で転寝しながら眠りに付こうとすると・・・
横になった私の右脇に、ルークが伏せていた@@!
これは結構時間があった!!
寝ぼけていたので、またリオと見間違えたのか!?と思い、リオを探すと・・・隣のリビングで寝ていたw
私は!えー!えー!えー!!!となって、また驚くと・・・ルークは消えてしまった。。。
ほぼ、寝に掛かっていた私は飛び起きた!! あれは・・・寝ぼけていたのだろうか・・・(笑)
それ以降、まだ近くでうろついている感のあったルークの気配は感じられなくなった。
あれは、最後の別れにルークが私に会いに来たのだろうか・・・
9月吉日
晴れた休日をリオと多摩川の河原で久方ぶりに散歩をしていた。
すると、遠くから立ち止まってこちらを見つめている2頭の大きなゴールデン!!
そう、ルークの初産の仔達である!!
里親に出てから、接点が無かったし、家は引っ越してしまっていたので、
もう合える事はないかな~と思っていたが、なんの偶然か!!
もう直ぐ9歳になるルークの仔たちも、すっかり顔が白くなり、父親そっくりになっていた@@!
リオもよくしっていたので落ち着いたものだった。
「お前達のお父さん死んじゃったんだよぅぅ」とルークの旅立ちを告げた。
帰宅後、仕事の確認をしようとカレンダーに目をやって驚いたw
今日は俺の誕生日だったんだな~・・・
毎日毎日ルークに会いたい会いたいと思っていたから・・・
これは、ルークが私にくれた、誕生日プレゼントだったんだな!!と思った(笑)
とても素敵なプレゼントだった。だって!!お前そっくりなんだからw
(私には霊感だのなんだのは一切御座いませんwお化けとか見た事も無いしw)

ルーク~~ルーク~~~ぅぅぅ・・・となるのもこれで最後にしたいと思いますヾU*^ェ^*Uゝ
不思議なもので、どんな事があっても、私がルークに神頼みする事は無い!w
だって、私はお前の主人なのだからU*`д´*Uノ"ぉぅ!!
そしていつも願っている
「どうかルークが成仏して、今度生まれ変わってくる時は、
足も痛くない、ガンも無い、元気で丈夫な体で生まれ変わってきますように」と
「リオがルークの分も長生きして、大きな病気にも掛からずに健康でありますように」と血管肉腫、不治の病、出来る事は衰えながらも延命のみである。
無痛の病とも言われている。本人にも自覚がないまま進行し末期を迎える場合が多い。