国籍と種を越えた共同下山 (吉田ルート 下山)

さて、下山のお話です。
早朝5時20分から登り始めた富士山吉田ルート、八合目から飼い主の体力に陰りが見え始め一気にペースダウン;;
PM13:48 富士山頂の久須志神社 到着。 最高峰の剣ヶ峰に辿り着いたのはPM15:37でした。
そこからお鉢巡りを終えて下山道へ辿り着いたのがMP16:43・・・既に辺りは陽が陰り始め暗くなるところであった。
ここで確認して頂きたいのは、まだ私と伝助は富士山頂に居てwこれからやっと下山を始めるというところです^^;
帰りのルートです。

図の黄色い線が登ってきた吉田ルート、水色の線がその下山道です。
登りの足元は岩場が中心で、下りは砂流という溶岩石の砂の上を歩いていく事になります。
標高3400Mまで下ったところで、下山道と登りの吉田ルート、そして別方面へ行ってしまう須走ルートと重なります。
辺りはどんどん暗くなり、不安に駆られた私は、ここで下山をより確実なものにする為に登ってきた道を戻る選択をします。
先の記事で述べたように、シーズン外の吉田ルートは、案内看板には厚手のシートが巻きつけられていて、
細かな道標は、悪戯防止の為か?シーズン外の登山者を阻むためかなのか?全く無い状態でした。
なので、歩いた事も無い、道標も在るかどうか定かではない下山道を行くよりも、
僅かでも記憶のある登ってきた道を下る方が安全だと考えたのです。

さ~辺りはどんどん暗くなっていく!急げや急げ!!

最初の山荘が見えてきました。
私はもう疲労困憊で・・・正確な位置は解っていませんヽU*´д`*Uノ

これが伝助をしっかりとカメラに収めた最後の写真になります。

この時点でPM17:32です。

17:47・・・遂に辺りは真っ暗に・・・
下山を開始して1時間・・・辺りは遂に真っ暗闇に包まれました。
あれは月です。。。そうなんです!富士山は月明かりも足元を照らさないほど真っ暗の真っ黒になるのです。
真っ暗!ではなく、真っ黒!です。。。これは恐怖心に駆られます。。。
前回の教訓からLEDのスペシャルライトを持参していたのですが、全く光を照らしませんヽU*´д`*Uノ
明かりがぶつかる足元だけしか照らしません∑⊂*゜д゜*⊃!!
誤算
下山を始めて随分長く歩いている気になっていました。
山荘群を幾つも通り過ぎる中で、私は最後の山小屋と勘違いをして、六合目はもう直ぐだと思い込み、
安堵に駆られそこで最後の水を伝助と飲み干してしまったのでした。
恐らくそこはまだ八合目、標高3100M辺りだったと思います。
外人さん登場
そこへ突然暗闇の中から白人の外人さんが現れました∑⊂*゜д゜*⊃!!
彼は黒ずくめでw突然ワケの解らない言葉をベラベラと捲し立てながら近づいて来たので私はビックリしました。
私は「彼方の言葉が全く解りませんヽU*´д`*Uノ」みたいなジェスチャーをすると、
外人さんは首を傾げて私と伝助から放れていきました。
彼が何を言いたかったのか?、何故そこに居て突然現れたのか?、
その時の私には考えて理解してあげるだけの心の余裕がありませんでした。。。
頼れる男!伝助ナビ!
最後の山荘を通り抜けもう直ぐ六合目だと勘違いをしていた飼い主、
暗闇の中をまた下山を始めるとまた山荘が見えた・・・!?そこには「東洋館」と書いてあった@@!
はっ!!東洋館!!!ここはまだ標高3000M!!げげげげげーーーー!!!∑⊂*゜д゜*⊃!!
疲労困憊・・・頭はクラクラ・・・喉は渇き舌にくっ付きそうだった・・・そしてもう水は無い。。。
私は酷く落胆しました。。。やってしまった。。。
ここはまだ七合目から連なる山荘群の一番上の山荘であった。。。
山荘には2~3箇所の上り口があり、私はもう高山病なのかなんなのか、軽い記憶喪失のようになってしまって、
登ってきた道を全く把握できずに、ただ真っ暗闇の中おどおどするだけであった。。。
もう何処へ下りるのか?自分がどっちを向いているのかもワケ解らない状態に追い込まれた。
日が落ちて寒さは更に激しさを増し、手の感覚も無くなって体は震え始めていた。
もう疲れた・・・どうせ真っ暗なんだ。。。もう寝てしまおう。。。もう寝て。。。そしてもし起きたら。。。その時考えよう。。。
そこまで追い込まれた。。。
飼い主が絶望に駆られ、窮地に追い込まれたとき!変わらぬ笑顔で立ち上がったのが伝助である!!
それまでなんだか私の足元でチョロチョロしていた伝助が黙々と歩き出し!私を先導し始めたのである!!
なんと!奴は道を覚えていたのである!!
私より先に上がって無駄にウロチョロしていただけだと思っていたのに、
伝助は2~3本ある山荘の登ってきた階段や道をちゃんと把握していて「こっちこっち」みたいな感じで歩き始める!
どうゆう目をしているのか解らんが、道も見えているらしく、私との間隔を均等に保ちながら私を先導した。
真っ暗闇である。私は懐中電灯で足元を照らしながら、恐る恐る一歩ずつ厳しい岩場を下っていった。
後で解った事であるが、初心者コースといわれていた吉田ルートの登りを下る事は、
上級者からみても、もっとも危険なコースであると言われているらしい、
それは通常下山ルートは砂流の溶岩石の砂の上を下るのであるが、転んでも砂なので擦り剥く程度ですむが、
吉田ルートは岩盤の岩の上を歩くので、躓いたり転んだりした場合、
突き出した岩に頭部をぶつける可能性が一番高いからだそうである。
外国人・・・再び・・・
伝助の先導のお陰で七合目から連なる山荘群を無事に抜けたヾU*^ェ^*Uゝ
まったく大した奴である!私なんかもう、そこをどう歩いてきたかも記憶が無い有様であるヽU*´д`*Uノ
標高2700M「花小屋」の山荘まで下ってきた。
そこから順調に六合目まで下る算段であったが、辺りは真っ暗、そして来る時に記した工事現場が厄介となる。
富士山は世界遺産の認定を受けてから安全策の為なのか?そっちこっちで新たな要壁などの工事が盛んに行われていた。
そして重機を入れる為の道などが無駄に増えていた。更に道標が外している状態で真っ暗闇。。。
少し下った分かれ道の様な場所で、伝助は道を見失ったのか?あの要壁の上へ出てしまい行き場を失ったのである。
ここまで伝助だけを頼りに歩いてきた飼い主にw今更どっちへ行けば良いのかなんて解るはずも無くw
立ち往生。。。慌てて携帯のGPSやデジカメの画像を追うなどをして現在地を探るが疲労困憊。。。
冷静な判断にも欠け、もう考える事すら力尽きている有様であるヽU*´д`*Uノ
しばらくして、伝助は上の方へ行きたがったみたいだったが、私がもう登る事を体が拒否していた。
遥か下の方に明かりが見える!きっとあれが五合目の明かりに違いない!!
道があろうが無かろうが、真っ直ぐ下っていけばどこかで道に出るかもしれない!!
躊躇っている時間は無い!水はもう無いのだ!!そして登るのはもう嫌だ!!ここは強行突破だ!!
玉砕覚悟を決めたとき、ちょっと上の方から「ヘイッ!」と私達を呼ぶ声がした。∑⊂*゜д゜*⊃!!
するとまた真っ暗闇の中からさっきの外人さんが現れた@@!
実は!彼はあの後、私達の後をずっと着けてきていたのであった∑⊂*゜д゜*⊃!!
そして、上から私達の様子を見て、私達も道を探っている事に気付き、スマホ片手にやってきたのである。
彼はスマホで撮った昼間の画像を私に見せながら、コレがあの鉄塔の画像。コレがそこの工事現場の画像。
だから道はあの鉄塔を上から回った方角だ!みたいな事を身振り手振りで私に訴えていた。
この時やっと私は把握した。あの時話しかけて来たのは、この外人さんも道に迷っていたからだと・・・w
そして、あれからずっと私と伝助のライトの灯りを頼りに後を着けてきたのだと。。。
ラストウォーター
私は「サンキューサンキューありがとう♪」とお礼を言うと、
外人さんは「こちらこそありがとう~サンキューサンキュー」みたいな事を言いながら、伝助を沢山可愛がってくれた。
後ろから全部観ていたんです。。。ここまで全て!伝助が先導していたのをw(爆)
歩き始めて鉄塔を回った辺りで、外人さんは「そういえばあんた達、水は持っているのかい!?」
みたいな事を聞いてきたので、私は「水は全く無い><」みたいなジェスチャーをすると、
「おお!それは大変だ!!」みたいな感じで、サッとリュックを下ろして私にコーラと伝助に水を分けてくれた!!
命の水である!!そして自分の持っている飲みかけのボトルを見せて「ラストウォーター」と言った。
コーラは扁桃腺で傷んだ喉に滲みるような感じでジンジンしたけど、物凄く美味しかったヾU*^ェ^*Uゝ
伝助にも分けてくれて、こんなところで人に出会って道を教えてもらって貴重な水まで分けてもらえるなんて・・・
人の情けが身に沁みて・・・私は泣きそうになった。。。
その後、足の速い外人さんは、黙々と先へ行ってしまうのですが、御来光を見た六合目辺りでまた会う事になった。
そこも案内板が覆い隠されていて幾つかの建物や工事の重機などが置いてある場所で、
道を決めあぐねていた外人さんは、私と伝助が来るのを待っていた様であった。
外人さんはまたスマホの画像を私に見せながら。コレがそこで~コレがあれで~みたいな感じで判断を仰いできた。
私のカメラの画像は、伝助を中心に無駄な物を極力省いて撮ったものばかりだったのでw
ここまで幾度も確認してきたが、こんな時の為に役立つ画像は一つも無い有様であった;;見習わなけれないけない、
私と外人さんが考え込んでいると・・・伝助が左の方へスタスタと歩き出した。
すると外人さんは「あんたの犬があっちだと言ってるよ!アハハハ!ヘイ!ゴーゴー!」みたいな事を言ってきたw
私達は、名犬!伝助号に従って歩いていった。なんだか見覚えのある広い道へ出た!!
外人さんは「ファーイブミニッツ!!」と声高らかに叫んでwさっきラストウォーターと言った水を全部伝助に飲ませてくれた。
PM19:59 富士山スバルライン五合目 到着

気が付けばもう20時を回ろうとしていた。これが五合目へ辿り着いた安堵感で最後に撮った画像である。
五合目は既に灯りは全て消されていて、店は閉じて自動販売機も街灯も電源ごと全て落とされ、
挙句にカバーまで掛けられて、駐車場には私の車一台しかなく、無人の状態であった∑⊂*゜д゜*⊃!!
後で知ったのだが、シーズン外のスバルラインは午後3時に登り、下りは5時には封鎖され、
従業員も全て麓へ下山してしまい、人っ子一人居ない有様だったようでしたヽU*´д`*Uノ
戦友
無事に・・・帰れた・・・14時間40分・・・過去最長の戦いが終わった。。。
まさに!偶然と運だけで生還した!あそこで外人さんに出会わなかったら・・・
もしも下山コースを歩いていたら、この人にも水にも在り付けなかった・・・
危なかった!危なかった!と後から後から首の後ろから震えが走った。。。
私は伝助と外人さんの後ろをただただヨロヨロと歩いていただけである。。。
車には水と伝助の缶詰が積んであったので、直ぐに伝助に沢山与えた。
今日は極力負担を少なくする為に、オヤツはジャーキーのみで食べ物は持っていかなかったのである。
私もお腹ペコペコであったが、もうそんな事より安堵と同時に疲労から来る睡魔に襲われていた。
とりあえずこのまま一旦寝て、起きたら帰ろうと思い横になったところにさっきの外人さんが現れた!!
外人さんは身振り手振りで「困ってマース!もうバスもタクシーもありませーーン!!水もアリマセーン!!」
「下るなら河口湖ステーションまで乗せてってくださーいOK?」みたいな事を訴えていたヽU*´д`*Uノ
命の恩人にお返しをしない訳にはいかない!私は「河口湖ステーション?オッケーオッケー」といって送る事にしました。
伝助も外人さんが車へ乗ってくる事に何の躊躇いも無くw後ろで一緒に寛いで居たりした。
もはや戦友である。
以上、情け無~~い飼い主の下山のお話でした。
え!?
伝助ですか!?
伝助なら翌朝から普通にボールを追いかけていましたよ!(爆)

ー おしまい ー

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八合目の男 吉田ルート(七合目東洋館~山頂久須志神社)

二度目の山頂制覇とお鉢巡りを目指すべく!富士山吉田ルートを登っています。
現在は七合目から連なる山荘群の一番上の山荘「東洋館」標高3000Mです。
ここまで天候にも恵まれ、後続の登山者に山小屋一つ分の差を付けて順調に登ってきました。
ここからのルートです。

今居るのが東洋館です。
ここから次の山荘までちょっと間が開いて、いよいよ八合目から連なる山荘群へ突入していきます。

また固い岩盤の上を登っていきます。

この岩盤は真っ直ぐ上へ続いているようで、ずっとクザビが打ってありました。

標高が上がるほどに、木々はどんどん小さくなっていきますが、標高3000Mを越えている割に緑がある方です。

ゴツゴツ岩も段々大きくなってきました。

この辺から伝助の歩きが変わってきます。岩肌ではなく間をぬって歩くようになってきました。

ずっと私の前を歩いているんです。ちゃんと道筋を選んで自分で決めて登っている証拠です。

八合目の山荘群が見えてきました。

あそこへ行けば八合目だ。

岩がどんどん大きくなっていきます。。。伝助君は疲れないのだろうか。。。

私は手も使ってよじ登っているのに。。。伝助は飛ぶ様に跳ね上がっていく。。。シャンと胸を張って!カッコいいね!

あのでっかい河口湖も、今ではあんなに小さい水溜りのように見えるw

伝助は、小さな目をクリクリさせて、私が追い付くまでよく麓を眺めていました。

そして、私のペースが遅いと、気遣うように戻ってきて見つめていました。

八合目もかなりの要塞だな^^;

AM8:34 八合目 太子館 標高3100M 通過

さ~またまたここから八合目の山荘群に突入していきます。ここは山荘と避難所が繋がっている大きな城砦でした。

山荘を抜けるとまた直ぐに山荘が見えますw
一番の人気コースですから、きっとシーズン中は人が連なって大賑わいなんでしょうね^^;


とてもじゃないが、こんなところを大勢で連なって歩きたくは無いわw

そしてまた山荘。。。

八合目の山荘群は、標高50Mごとに建っているようです。

シーズン中は物凄い宿泊客なんでしょうね~標高3000M越えでかなり大きな建造物です。

太陽が近くてまぶしいです><

どうやらあの岩盤の上を歩くのもここまでのようです。

ここからは溶岩石と砂流の上を歩いていく感じになります。


溶岩石の道に石垣が積んであります。

こんなところで作業している人がいるんですねぇ~・・・

きっと雪解けで土砂が流れて地面が崩れ落ちるのを防ぐ為のものなでしょうが・・・

安全策なのでしょうが・・・標高3000Mを越えて・・・これはどうもやり過ぎ感が・・・ヽU*´д`*Uノ


AM9:47 白雲壮 標高3200M 到着

東洋館から約1時間50分、スタートからはもう4時間半ほど登っています。

そして、ここまで先頭を守ってきた伝助チーム、遂に後続の登山者チームに捕まりましたヽU*´д`*Uノ
八合目を越えた辺りから、パパの体力にかげりが見え始め、足を止める事が増え始めた飼い主。。。
外人さん達は、伝助のゴム靴に非情に感心していらっしゃいましたヾU*^ェ^*Uゝ
今日は20人位の方と出会い、そしてすれ違っていく事になるのですが、
その半数以上の方々は皆外人さんでした∑⊂*゜д゜*⊃!!若い女性の白人さんも二人ほど登っていました。
世界遺産に認定されて海外からの登山者も増えているとは聞いていましたが、まさかこれほどとは驚きました!
白雲壮からの景色

追い付かれると早いもので、ここで10人ほど見送って私達も再び登り始めました。

空気が薄くなってきたからでしょうか?八合目を過ぎた辺りからやたらと喉が渇き呼吸が浅く早くなってきました。

そして、また山荘。。。

先に上った伝助は一人であちらこちらをバタバタ歩き回っているようでした。

「パパは遅いでおじゃる~♪」とでもいいたげのはしゃぎ様です。。。お前は・・・疲れないんだろうかヽU*´д`*Uノ


AM9:53 元祖室 標高3250M 到着

白雲壮からたった50M登るのに一時間以上も掛かってる。。。
もう私の脹脛はパンパンでしたヽU*´д`*Uノ脚の付け根も何か棒を突き刺したようなジワジワした痛みがありました。

富士山登頂は、まだ3年前の一度きりですが、8合目を越えるのは今回で四度目になりますが、
流石に自分の体力がどの程度の物なのか良く解ってきました。

とにかく気力で前へ!天気は最高、伝助はすこぶる元気!後は私が踏ん張れるかどうかです!

負ける気がしない!なんて思っていましたが。。。段々弱気になってきて・・・
今度は、山頂まで行って、はたしてお鉢巡りなんて出来るんだろうかと・・・疑心暗鬼になってくる。。。

日差しは3年前に登った時ほど強くは無いですが、風が強く痛いほど冷たかったです。

やはり、私の現在の登山者としての実力は八合目までなのでしょう。
ここで引き返していれば、あ~疲れた♪で済むのでしょうが、年に1度しかないチャンスです。
ここで引き返したらまた来年になってしまう。私には経ったの一年の後戻りですが、
伝助にとっては人の6年にも7年分にも相当します。。。
そう考えると、なんとか負けそうな気持ちも「今やらなければ!」という気持ちに切り替えられた。

そしてまた山荘へ上がってきました。
ここは去年登った須走りルートと二つの登山道が重なり合う合流地点で賑わう場所です。

狭い場所に「富士山ホテル」「本八合目トモエ館」「胸突江戸屋」など3つの山荘が犇めき合って建っていました。

AM10:53 本八合目 標高3400M 到着

元祖室から150Mを約一時間で登ってきましたヾU*^ェ^*Uゝ
この区間は砂流ですが、さほど傾斜がきつくなかったので、小さな歩幅でも着実に足を前に出して登ってこれました。

そしてここが去年突然雨雲に飲み込まれて引き返す事になった須走ルートとの分岐点、
右へ下ると須走口五合目へ、左が今日登って来た吉田口、良く間違えて逆へ行ってしまういうイワクツキの場所ですw

さ~これで去年達成出来なかった須走ルートと繋げる事ができました!
これでなんとか山頂制覇を達成出来れば一気に2ルート攻略になります!!やっぱり絶対に負ける訳にはいきません!!

日はどんどん高くなる一方、日差しがサンサンと降り注ぎます。

初心者コースなんて言ったって、富士山は富士山だw標高3667Mを登る事には変わりないw
乾く・・・乾くぜぇぇぇ・・・ハァハァUA´д`*U。。。

そして、あれが八合目から連なる山荘群の最後の砦。。。

AM11:30 九合目 御来光館 標高3450M 到着

本八合目から登る事50M、約40分で八合目から連なる山荘群の一番高い位置にある山荘、御来光館へ到着しました。
ここはもう九合目なんだってwこれより高い山荘は無い!日本一高い所にある!ある意味凄く怖い山荘ですヽU*´д`*Uノ
九合目 御来光館から見える景色
疲れ知らずの伝助君・・・ウロチョロウロチョロ・・・

もはや・・・限界の限界を超えていた・・・脚はパンパン、喉はカラカラ、空気は薄いし目は痛いし、

冷たい風はいよいよもって冷たさを増し、手袋をしていても悴むような冷たさである。

そんな中でも伝助は、元気に先に登ったり下りたりを繰り返し、まるで私を励ますように首を掲げて待っていました。

富士山は修行僧の修行の場だったとはよく言ったもの、本当に心の格闘である。

弱くなると辞める理由を探したがる。そして下向きになる。そしてまたそんな自分を叱咤して登っていく、

吉田コースの利点は、山荘が多く目の前に見えるショートゴールが幾つもある事、
あの山荘まで!とか、あの鳥居まで!とか、なんとか気持ちを繋げられる事でしょうか、
自分だけが辛いのかな?なんて思ったけど、八合目を過ぎてからはすれ違う人も皆黙々と下向き加減で歩いていてw
誰も会話の余裕なんて伺えない感じだった。皆人それぞれ色んな思いで登っているのでしょうね^^;
PM12:39 九合目 迎久須志神社(むかえくすしじんじゃ)
標高3600M 到着

こんなところに祠があるんだね~まぁ概要は後で調べるとして、今は先へ進まなくては、いよいよお昼も回ってしまった。

ここから山頂までは傾斜も更に過激さを増し、足元も悪い挙句道も狭くなっていました。
見上げると先に登った人達が既に下山を始めていて、登る人と下る人で以外に多くの人が歩いていた。

しばらく待ってみましたが、これ以上待っている時間が惜しいので、
今回も最後は横の運搬用の坂を利用する事に決めました。


しかし伝助は疲れないんだろうか!?

放っておいたらドンドンドンドン先へ行ってしまうヽU*´д`*Uノ

あと少し・・・もうちょっとを繰り返し・・・パパはなんとかかんとか騙し騙しヨロヨロと登りw

そんな私を尻目に伝助は何度も何度もダダダーッ!と駆け上がる!を繰り返し∑⊂*゜д゜*⊃!!
私達は今日の吉田ルートを登りきった。
PM13:48 富士山頂 久須志神社 到着

スタートから約8時間半、吉田ルートを登り切った所にある「久須志神社」へ到着しましたヾU*^ェ^*Uゝ
遅かろうが早かろうがなんだろうが、遂に!私達は二度目の富士山登頂を達成した!U*`д´*Uノ”ぉぅ!
この先には、富士山の火口「大火口縁」が、ぽっかりと穴を開けて私達を待ち受けていました。
つづく

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連なる山荘城砦 吉田ルート(六合目~七合目東洋館)

お鉢巡りを目指すべく、富士山吉田コースを登っています。
スバルライン富士山五合目からここまでおよそ40分でした。

富士の中腹から始めて御来光を眺めました!何度も訪れている富士山ですが、沈む夕日は度々見てきましたが、
あれも綺麗だけれど、どこか寂しいという気持ちになりましたが、やっぱり昇る朝日は力が湧いてくるようでした!

さ~天気は晴天!空は伝助のライトブルー一色に染まっていきますヾU*^ェ^*Uゝ

まずは七合目の山荘へ向かっていきますが、御覧下さい!この防護壁w巨大な壁が立ち並びます。

画像にはちゃんと伝助が写っているのですが。。。富士山の大自然はあまりにも巨大すぎますね^^;


防護壁の間を縫うように、登山道がジグザグに走っています。

とにかく元気一杯の伝助!私の一段二段上まで行って、私の登りを眺めています^^;

こんな麓から綺麗に晴れ渡った空の富士登山は始めての経験ではないでしょうか?

ここ最近の長雨の続いた日々がまるで嘘のようです。

かといって日差しもそんなに強い訳ではない、一週間ずらして待ったかいがあったな!!
富士山天気予報によると、山頂の気温は0度だそうです。

山頂は0度を越えたあたりから雪が降り始めるようなので、私達が安全に登山できる最後の期間でもあります。
諸夏ではまだ雪に覆われており雪の備えが必要となり、シーズン中では人が多すぎてとても伝助を連れては登れません、
数少ない年に1度のチャンス!絶好の登山日和を呼び込みました!備えは十分!今日は負ける気がしませんでした。
うん!負ける気がしない!ヾU*^ェ^*Uゝ

連なる山荘城砦

六合目から七合目の一番最初の山荘までは防護壁で守られた砂流の道をジグザグに登って行くようになります。
まるで城壁のように立ち並ぶその上に連なって聳え立っているのが七合目の山荘群です。
他の登山道では考えられないほどの数と規模の山荘が城砦のように立ち並んでいます。
もはやこれは!登山ではなく城攻めです!(爆)ヽU*´д`*Uノ

鉄壁の守りの城壁のような防護壁を抜けました!!
ここから七合目の山荘へ向かって岩肌の急な斜面を真っ直ぐに登っていく登山へと変わっていきます。
画像で観ると、ゴツゴツ尖って痛そうに見えますが、年間何万人も登る人気コースです。
既に岩肌は川石のように丸く削られw表面はツルツルしていました(爆)
触ると冷たくて気持ちよいので、伝助は私を待っている間、お腹を冷やしたり顎を乗せたりしていました(笑)

AM6:52 七合目 花小屋 2700M 到着

六合目から約52分、七合目から連なる一番初めの山小屋 「花小屋」 へ到着しました。
山荘は信じられないほど無数に立ち並んでいますが、全て!閉まっていますw あたりまえですが^^;

ここで今日はじめての休憩です。ゴム靴の履き替えと、水分補給にオヤツの供給を済ませます^^

そしてまた岩肌を登っていきます。見た目はゴツイですが、表面は削られて丸くなっているんです。
これなら伝助のゴム靴も長持ちしそうです^^逆に要らない位かもしれませんw

私は足を取られたりwロープに捕まったりしながら登っていくのに、
伝助は器用に足場を選んで、ピョンコピョンコ鹿やカモシカの様に飛び跳ねて登って行きます。

ちゃんと下から上の道筋を眺め、考えて選んで登っているのが解ります。
リオや私の後ろを歩いていた頃を思うと逞しく成長したものです。自信に満ち溢れているのが解り伝わってきます。

日の出館 2720M

七合目二番目の山荘 「日の出館」 です。
こんな感じで、七合目の山荘群は、岩場の斜面を登る度に避難所も含めて大小7~8件連なっています。

ちょっと登って~♪

また山荘ヽU*´д`*Uノ ここなんかまるで展望台だな!∑⊂*゜д゜*⊃!!

画像だけ観ていると、まるで山荘巡り登山のようになってきましたがw
山荘は登山道沿いに真っ直ぐ上へ連なっていて、富士の景気はその左右にちゃんと綺麗に見えます(爆)

こんな感じでね!

富士山の4コースで一番の初心者コースというだけあって、
他の登山道よりは幅も広く足元もしっかりとしていますが、意外と真っ直ぐ上へ伸びているので急ではあります。

標高が上がるほど小さくなっていく富士の木々も紅葉が始まっています。

そしてまた山荘ヽU*´д`*Uノ

白い雲が浮かんでいるのも風流ですが、澄み切って麓まで見下ろせる景色も良いものです。
雲一つ無い晴天の登山なんて初めてだし、これも新たな貴重な体験と記録となるでしょう。

ここなんか山荘の間を通って後ろへ抜けて登って行くようになっていました∑⊂*゜д゜*⊃!!

はい!そして見上げるとまた山荘ヽU*´д`*Uノ
しかし、ここのコースの山荘はどれも立派だな~しっかりコンクリートが打ってあったり、
トタン板でしっかり覆ってあって塗装もして展望台みたいにテラスが設けてあったり、
他のルートの山荘なんて、いかにも手製の木片を重ねて石で押さえてあります!的な物ばかりなのにw


まぁ~シーズンも終わったばかりだし、しっかりと手入れと後片付けをして引き上げたのでしょう。
ここなんかもシーズン中には板を張って見晴台にしたりテーブルやベンチなどを置いていたのでしょう!

しかし、ここまで来る過程で気になった事がある。道標が一つも無いのである!
もちろん、朝日が昇る前から登り始めているのは、目に見える範囲では私達が一番で先頭を歩いていました。
ここまで登ってきたのは、事前の調べで「六合目位までは恐らくこっち」だと把握していた事と、
七合目に関しては上に山荘が見えていたので、それに向かって伸びている道に従って上へ登って行けた事。

実は、大きな案内版や石碑の様な物はあったのですが、どれも保護の為か厚手のゴムシートで覆ってあり、
ロープでグルグル巻きにしてあったのです。

おまけに悪戯防止の為なのか?物損を避ける為なのか?山荘の看板や細かな道標も外してあるようでした。

これでは今自分がどの辺にいるのかも上手く把握できず、世界遺産に認定されてから富士山はやたらと安全策か?
あちらこちらで工事が進められていて、不必要に重機の為の道が増えて要らぬ方向にも道の枝が伸びているのです。
これは4ルートある登山道の内の、3ルートは静岡県側にあるのですが、
この吉田ルートだけは山梨県側にあり、管理も運営も違う事が原因な様です。
安全策、そしてシーズン外の登山者の侵入を受け入れない姿勢の表れなのでしょうが、
道標まで外して又は案内板や碑石まで覆い隠てしまう山梨県側のやり方はちょっと解せないなぁ~U*`д´*Uノ”プンプン

ここなんかも立派だけど・・・ここまでする事は無いんじゃないかな?w
まぁ~画像には写っていませんが、山梨側はあちらこちらにユンボなどの重機や機材が置かれている場所があり、
そのうち「エスカレーターでも走っちゃうんじゃないのか!?」的な勢いを感じましたσU*´д`*U?ナイナイ
ま~戯言ですw読み流して下さいヽU*´д`*Uノ
ただ、後にこれが飼い主と犬一匹、そして外国人をドツボに嵌める事になるのです。それはまた別途、帰りのお話で^^;

話は戻ります。。。
そしてまた山荘へ辿り着いた。。。まだ続くのだろうか。。。七合目山荘群。。。

ぬおっ!ちょっと放れた小高いところにまた山荘∑⊂*゜д゜*⊃!!
商売上手だなw全部通らないと上へ行けない仕組みになってる!w 一体幾ら使わせようという魂胆なのか!?
閉まってるけどw

とにかく黙々と登っていきますヾU*・ェ・*Uゝ
景色はね~あまり変わらないw真っ直ぐ伸びている急な岩場の斜面を、山荘を見つめながら登っていく感じです。
左右の景色もあまり変わる事は無く、後は振り返って小さくなっていく麓の景色を眺めながら「フゥ」と一息付く感じかなw

うん、右へ目を向けるとこんな感じ

振り返るとこんな感じ、

見上げるとこんな感じ、
これなんか随分斜面の角度が上手く伝わりやすいんじゃないかな?けっこう急なんですよ!!

そしてまた山荘へ!w

どうやらコレが七合目から連なる山荘群の最後の砦のようです。 「東洋館」っていうんだって!看板付いてるwほっ
AM7:55 東洋館 標高3000M 到着

六合目で御来光を拝んでから登る事1時間55分、スタートから2時間35分、
七合目から連なる山荘群をあれよあれよと通り抜け、気が付きゃ~標高3000MまでやってきましたヾU*^ェ^*Uゝ
ほぼ八合目近くなんですが、山頂まではまだ半分なんだよねヽU*´д`*Uノまだまだ遠い。。。

標高3000M 東洋館からの景色
後続の登山者達はまだ、私達の一つ下の山荘へ到着したばかりのところでした。
このままトップを走り続ける事ができるのか!?大丈夫だ伝助!今日のパパは!負ける気がしない!!フハハハハハー!
つづく

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お鉢巡りを目指せ!吉田ルート(スバルライン五合目~六合目)

御来光を浴びて!伝助といぬまるが再び富士山頂を目指して登っていきますヾU*・ェ・*Uゝ
今日は、富士山頂とお鉢巡りを目指して吉田口から登るべく、スバルライン五合目へやってきました。
AM5:20 富士山スバルライン五合目 標高2300M

空はようやく薄っすらと明るくなりだしたところでした。
駐車場には既に何台か車は止まっていましたが、登り始めるのは私達が一番のようでした。
本日のコースです

富士山頂を目指すルートには4ルートあり、その中でもっとも交通やバスの便が良く、
山小屋も充実した年間でもっとも登山者の多い人気コースがこの吉田ルートです。
今回この吉田ルートを選んだ理由としては、去年急な悪天候で阻まれた須走りルートと八合目で繋がっているからでした。
そうです!この吉田ルートを攻略すれば!去年の屈辱も晴らし!一気に2ルート制覇に繋がるのです!!
更に一番の人気ルートとなれば!きっと歩き易いに違いない!さすれば自ずとお鉢巡りのチャンスも増えてくる!!
まさに!一石に二鳥どころか三鳥のルートなのでした!!ヾU*^ェ^*Uゝ

そんな飼い主の密かな野望はつゆ知らずw薄暗い中をまずは横歩きに六合目へ向かって歩き出します。

初めての道だけど、人気コースというだけあって良く整備されていますね!

富士の中腹から眺める朝焼けがとても綺麗でした。
今日の予報は降水確率0%の晴天でした。本当は先週に登る予定だったのですが、
ずっと雨続きだったので、翌週の晴れを信じて一週間辛抱したのでした。

今日の登山が最高の天気になるかどうかは、まだ日が昇ってみなくては解りません、
吉田口入口

歩き出して十数分、吉田口の入口へやってきました。
既に登山シーズンは終わっているのでゲートは封鎖されていました。
案内には、ここから先は自己責任やら云々書いてありました^^;
もちろん解っていることです。ゲートの横を抜けて一路、吉田ルートへ入っていきます。

登山道へ入ったところで、伝助にゴム靴を履かせます。
今回もきっと長丁場の戦いになる事が予想されるので、早めの処置として安全策です。
彼ら犬は、私達が考えているより遥かにタフで強靭ですが、それは足の保護があってこそのものですから^^

以前は、カッポwカッポwしばらく変な歩き方をしていたものですが、
伝助のゴム靴も、今では慣れたものです^^;

事前の調べで、六合目までは緩いと知っていたのですが、その通りでした。

特にそんなに早い時間に上り始めたという訳ではないのですが、
何時もより薄暗くなっているのは、きっとこちら側は富士山の登山道でも北側だからと思われます。

おお!なんかこんな通路はTVや写真でも観たことあるな~

道中は良く整備されていてwなんかあんまり登山という気はしませんでした(爆)ヽU*´д`*Uノ
AM6:00 六合目 標高2390M 到着

スタートから40分、六合目へ到着しました。
ここはぽっかり開けていて、麓の景色を眺める事ができました。
御来光

その前後2~3分位の間で、私達は始めて富士山の御来光を浴びる、眺める事が出来ましたヾU*^ェ^*Uゝ
良く、御来光御来光なんて聞きますが、私からしてみれば、ただの日の出だろwなんて偏屈な考えでいましたがw
朝の冷たく澄んだ雲一つ無い秋の空に、それはとても輝いて綺麗に見えました。

これが写真でどれだけ伝わるかは解りませんが、私はしばらく伝助と共にポーと眺めていました。
辺り一面一筋の光がパーッと横に一直線に広がって、なんともいえない素晴らしい光景でしたヾU*^ェ^*Uゝ

昇る朝日を背に浴びて、心洗われる気持ちで伝助と飼い主は登っていきます。
さ~横歩きの温い登山はここまで!さらに上を目指しますヾU*^ェ^*Uゝ
つづく

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